きろく

特筆すべき記録のまとめ

不合格体験記Ⅳ(まとめ+今後について)

Ⅰ・Ⅱ・Ⅲのまとめ.学校の後輩へのアドバイスを一部編集したものになっている.偉そうに書かれているが,全て自戒も込めている.

Ⅰ:

Ⅱ:

Ⅲ:


# 志望校対策(理系向けかも)

志望校対策についてまとめる.
まず,高 2 から駿台の「高2スーパーα国語(現代文・古文)」を受講していた.中学受験の頃から国語が苦手で課題であったので,ここで初めて予備校を利用した.週 1 回だったので,学校の勉強にも支障が出なかった.さらに,定期考査前はこの対策で忙しくなるため,駿台を休んでその分の授業を後から映像で受講できるシステムは非常に便利だった.駿台は営業がそんなにしつこいことはないので安心して良い.また,『物理重要問題集』が学校から配布され,解き始めた.進める進度は学校の授業と合わせた(定期考査前までにその範囲までを埋める感じ).それ以外は自分で教材を買ったりすることはなかった.
高 2 の春休み〜高 3 の臨時休校中は『Focus Gold』の章末問題を 2 周ほどした.ⅠAⅡBⅢの全てをやろうとすると,意外と量が多かった.また,4 月以降になって学校の課題だけでは時間が余ったので,『やっておきたい英語長文 1000』,『化学重要問題集』,『東大の理系数学 27 カ年』,『東大の物理 27 カ年』を自分で購入し,解き始めた.『やっておきたい(略)』は問題数が少なく,すぐに終わった.全訳を参考にして何回か精読していたと思う.この教材で英語の長文に慣れることができると思う(1000 words は長すぎると感じる場合は 700 words 版などもある).『数学(略)』は 1 日 1 問程度ずつ,『物理(略)』は 1 日 0.6 問程度ずつ進めていた(既習分野の中から).また,駿台は「高3スーパーα東大理系国語(現代文・古文・漢文)」を受講していた.前期中は全て映像配信になった.そのほかは何も通わなかったが,春期講習のみ駿台の「東大理系数学」と「東大英語」を受講した.夏期講習・冬季講習も同じく数学と英語のみ受講し,前期・後期の通常授業は国語以外受講しなかった.
ここで,駿台の講習について少し注意しておく点がある.それは,お茶の水 3 号館のような大規模な校舎の教室は非常に広く,後方の席を指定されてしまうと(駿台は座席指定制で,自由席ではない)板書が極めて見づらいという点.これを回避するには,比較的規模の小さい校舎で受講することをおすすめする.例えば,池袋校では,東大向けの講習は高々 10 数人程度しか参加していないため,教室も小さく,快適に授業を受けることができた.
高 2 の夏休みごろ,『東大の英語 27 カ年』と『物理標準問題精講』を追加した.あとは学校の講習の教材で勉強していた.学校でも東大向けの講習が多く開かれていて,受講をおすすめする(学校の教室といういつもの環境の方が慣れていて良いと思う).

 

# 共通テスト直前対策
各予備校から学校専用の共通テスト対策問題集や,予想問題セットがたくさん販売される.2020 年度は Z 会,駿台河合塾,ベネッセ,代ゼミが販売していた.一般に,収録されている問題の難易度は「Z 会>駿台河合塾」とされているが,河合塾の問題集については利用しなかったためよく分からない.ただ,Z 会の問題(特に数学)は難しかった.実際の難易度を逸脱しているレベルだと思う.ここで,共通テスト本番の難易度について述べておくと,2021 年度の共通テストが予想より易しかったことを踏まえると,2022 年度は難化してくるのではないかと思う(特に英語・数学).ただ,物理・化学・地理はあまり変わらなそうだと予想する.(これらの予想による損害には一切責任を取らないので注意して欲しい).
ところで,共通テスト対策をいつから始めるかという問題だが,これは個人差があると思う.東大のように共通テストでの得点がかなり圧縮されてしまう大学を受けるのであれば,時間をかけ過ぎるのも勿体ないような気がする.このような場合には12 月中旬〜 1 月上旬に対策を開始すれば良いと思う.

 

# 二次試験直前対策
共通テスト後から二次試験までは約 40 日と夏休みと同じだけ時間があるが,忙しくしていると意外と時間が無い.過去問を進めて復習する時間も取らなければならないことも考慮して計画を立てたい.
自分は駿台の「東大理系数学ⅠAⅡB演習プラス」,「東大理系数学Ⅲ演習プラス」,「東大英語演習プラス」,「東大理系国語演習プラス」を受講した.それぞれ 3 週完結の講座で,問題演習をし,解説授業を受け,自分の答案を先生が採点してくれるというもの.全て 2 月の最初の週で完結する.やはり,自己採点が難しいこれらの教科については,駿台に限らず塾・予備校の添削指導を利用すべきだと思う.これらの講習が終わった後の 2 月は何も受講しなかった.個人的には 2 月は講習等を取らずに自習にあてるべきだと思う.
ここで,鉄緑会の『東大数学問題集』・『東大物理問題集』・『東大化学問題集』を強くおすすめしたい.赤本(教学社から出版されている,大学入試過去問題集のこと.本が赤いことからこのように呼ばれる.)の解説でも分かりやすいものの,解説だけに終始していることが多い.しかし,鉄緑会から出版されている『東大{数学・物理・化学}問題集』は解説が極めて詳しいことに加え,別解・問題の背景解説・類題とその解説・実戦上の注意など,とにかく内容が細かく充実している(これらより詳しい解説本は無いと思わせるぐらい).東大志望なら絶対買い,利用するべきだと思う.


# 東大模試と本番の試験の採点基準について
東大志望なら,夏と秋の 2 回実施される駿台の「東大入試実戦模試」,河合塾の「東大入試オープン」を受ける人が多いと思う.これらの模試の成績が悪くてもあまり気にしない方が良いと思う.もちろん,A 判定を目指すべきではあるが.
また,東大の採点基準について,これらの模試の採点基準と比べる.まず,国語(理系)は,模試と比べて現代文の配点が重く,採点もやややさしいのではないかと感じた.数学(理系)は,河合塾ほど部分点は来なく,駿台ほどの厳しさだと感じた.理科は,恐らく答えまで合わせることを意識した方が良いと思う(部分点はあっても少なそう).英語は,出題分野が多いためよく分からない.


# 最後に
ここまで読んでくれた読者には感謝したい.ところで,以上の勉強をすると,東大理一に 8.4889 点差で落ちます.東大模試冊子掲載でも落ちるので十分注意して下さい.自分も気をつけて,頑張ります.

 

# 今後について

4 月からは,駿台予備学校お茶の水 3 号館で開講される「スーパー東大理系演習コース」を受講します.余裕があれば競プロもを少しはやりたいと思っていますが,調子に乗らずにいこうと思っています.今動かしている 2 つの Bot の管理も続けるつもりですが,新機能を実装することはないかもしれません.あくまで障害やバグ対応のみの予定.